鬼熊俊多ミステリ研究所

鬼熊俊多のブログ。『名探偵コナツ』連載中!

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鬼熊俊多の本

鬼熊俊多新作!

ミスハラ探偵の人格を疑う推理 北風と太陽と彼女の推理 ミステリックボーイ・ミーツ・エキセントリックガールズ イラスト:ArayashikiI

新作! ユウコとポチと魔王の城

以前ブログでアップしてたやつを推敲して電子書籍化したものです。個人的にはこういう緩いノリが好きなんだが、他者から評価を受けるのは難しいかもなあとも思う。いやでもこのノリが……。良かったらぜひ! ユウコとポチと魔王の城

世界心中

大昔に書いた作品。 ゾンビものではあるけれど、その世界に出てくるゾンビ達は日常生活を送り、別に正気を失ったりはしていない(大体の場合)。 というか、まだまだ周りの人もゾンビをゾンビと気づいていない。気づいている人は気づいているけど、まさかね…

彼女たちはミステリーをぬぎ散らかす

『彼女たちはミステリーをぬぎ散らかす』 この作品、実は狙ってできたものではない。偶然の産物だ。創作なんてものは全部偶然の産物かもしれないが、ミスチラ(彼女たちはミステリーを脱ぎ散らかすの略式名称)に限っていえば、普段とは違う経緯で誕生した。…

『サクラ専用高橋』出版!

進撃の巨人ってなんであんなにおもしろいんだろう? ちょっくら分析してみるか、とその表層的なおもしろさを分析した結果できたのがこのサクラ専用高橋だ。 つまり、人間と巨人のスケール感の違いってインパクトあるよねっていうのがあって、じゃあ人間と小…

『このクラスには美人が多すぎる』出版!

この作品、タイトルを先に思いついた記憶がある。 『このクラスには美人が多すぎる』 思いついた張本人である俺自身がこのタイトルに一目惚れした。とはいえ、著者としていろいろ反省点の多い作品だった。 かなり力を入れて書いている。それは参考文献の量に…

『ジョンジョンと龍神と見えない死体』出版!

新作を書きたいなーと思いつつ、こりもせず過去作を電子書籍化して出版。目指せ、10作。 とりあえず年内に10作は出版しようと今年の初めに決めて、残り一作となった。おー、なんとか目標が達成できそうだ。 しかし、過去作を読み返すと、これ書いた頃はあん…

空から降る

ある日、チューと鳴きながら、空からネズミが降ってきたの。ネズミは地面に着地して何事もなかったかのように歩き出した。 A氏はそれで空を見上げたわけ。 ああ、ビルの屋上から落ちてきたんだなと見当をつけた。 それで、ずっと屋上を見てたの。 今度は、…

彼女のトマトジュース

洗面所の鏡の中、寝ぼけ眼の女の子がいた。 顔を洗ったあとボトルから手に取った化粧水をつけた。一回、乾いたらもう一回、さらにもう一回と続けて計三回。その頃には目も冴えてきた。 笑ってみた。 うん、すごい美人。 私は制服に着替えて自宅から出た。 冬…

速報! 『仮名垣かなんの恋来い』出版!

その昔、真面目にラブコメを書いてやろうと思って書いた初ラブコメ。なんと、作中にビデオテープが出てくる(たぶんそこの記述直してないはず)。……もう古典といってもいいのではなかろうか? 仮名垣かなんの恋来い イラスト:きなりいろ

夢の中でしかぼくたちはまだ会っていない

夢で着想を得た、なんてことをたまに作家がインタビューで答えていたりするが、俺にとってはこの作品がまさにそうだった。 主人公とヒロインが小学生だった時のシーンを夢に見た。 マンションの一室で二人は出会い平和な日々を過ごしていたが、ある日何者か…

風と月ー萌える童話ー

風の精霊は幼女の姿に変身して日本に上陸すると、風子を名乗った。 月の精霊も風子に続き日本に上陸し、幼女の姿になると月子を名乗った。「今の日本ではこういうのがブームだからね。萌えキャラってやつ?」 風子は胸を張ると威張って月子に講釈を垂れた。…

眼鏡しなよ

教室の後ろから三列目、廊下側から四列目の席に座り、東雲千景は黒板を見ていた。机には学校指定の鞄がかかっている。中は教科書とノートでぱんぱんだ。 他の席には誰も座っていなくて、教室に千景一人きり。 春休みなので。 学校に来ている者も体育館やグラ…

お茶目な銀行強盗

暇を持て余していた私は、とりあえず銀行強盗をやってみることにした。 ――なぜって? そりゃ、他にやることがなかったからだよ。理由なんてそんなもんで充分だろ。 そういうわけで、必要なものを物色するため、早速自室の押し入れの中をひっくり返す。 帽子…

手紙

駐車場から道路に出た美枝子は背後を勢いよく振り返った。ボストンバッグによって働いた遠心力のせいで転びそうになったが、右足を大きく横に出して耐えた。 目の前にある洋風の二階建て住宅。二年前に美枝子と広志がローンを組んで建てた。 「家だけど、も…

変格推理クラブ

俺が書いている小説はオリジナル作品で、いわゆるパロディ作品ではない。それでも結局は何らかの形で他作品の影響を受けている。時代や環境からの影響も免れない。 この『変格推理クラブ』も例外ではない。 岡田斗司夫さんの『あなたを天才にする スマートノ…