ヤンキーと言えばバスケ、バスケと言えばヤンキー。
あひるの空を見てスラムダンクを思い出しそう考えたわけだが、ヤンキー大活躍のルーキーズは野球漫画だし、他のバスケ漫画のヤンキー色が強いかというとそうでもないので、単なる思い込みだったようだ。
でも、あひるの空もスラムダンクもおもしろい。
理由の一端は、桜木花道がヤンキーだからだろうし、アヒルの空の主人公以外のメンバーがヤンキーだからだろう。
SLAM DUNK(スラムダンク) コミック 全31巻完結セット (ジャンプ・コミックス)
なぜバスケとヤンキーのマッチングは成功したのだろうか?
というか、なぜヤンキーがスポーツを頑張るとおもしろいのだろうか?
まあ、その設定で失敗している作品も多数あるだろうが、おもしろいという前提で考えていく。
ヤンキーは不良であり、字の如く良くない存在だ。好き勝手やって世の秩序を乱し、周りに迷惑をかけている。
だが、スポーツはルールを守り辛い練習に耐え、それによって見事なパフォーマンスを発揮することで観客を楽しませる。
つまり、真逆の要素が組み合わさっているのだ。矛盾した要素を統合することで新たな段階へと達している。ヤンキーバスケ漫画はアウフハーベンの結果なのだ。
矛盾の解決。それがヤンキーバスケ漫画の魅力!
野球やサッカーだと登場人数が増えすぎてしまってキャラのかき分けが難しくなるから、記号としてのヤンキーに陥りやすく、バスケの方が向いている気がする。
まだヤンキーバレー漫画が出てこないのは、守備位置固定で動かないから?
それだと野球漫画も一緒だよな、と考えていて閃いた。
たぶん、敵陣地と味方陣地がネットで分かれていて、ボール以外は相手側に攻め込むこともできないし、攻め込まれることもなく、肉体的接触がなく肉弾戦を想起させないので、ヤンキーの攻撃性を表現するのに不向きだからじゃないだろうか?
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