アニメ「無能なナナ」を13話まで見た。
思わず涙ぐんだ。
俺ってつくづく普通の人だなと思う。
喰霊-零-も久しぶりに見始めたのだが、7話で見るのをやめた。その後ひどいことになるとわかっているので辛くて見られなかった。
そこからが見どころなのだが。
で、無能なナナだが、これはやられた。
この原作者只者じゃない。
そもそも第1話の展開から巧みだった。
読み始めた時は凡庸な能力者もので炭酸の抜けたコーラだなと思ったものだ。
ナナオの能力が分かった時には、とある魔術の禁書目録じゃないか、とツッコミを入れたのは俺だけではないはずだ。
その後、ナナがナナオを殺すことでナナがこの物語の真の主人公であることが明かされる。裏ヒーローアカデミアの始まりだ。
葉桜の季節に君を想うということ、から始まったサプライズミステリーみたいな展開。そのサプライズミステリーだが、個人的にはアヒルと鴨のコインロッカーがオススメ。原作の小説も良いが、映画の方もいい。
2話目以降、ナナは次々とクラスメイトである能力者を殺していく。
不死身の男との心理戦はデスノートっぽく、二人の対決する話かと思いきや、実は治癒力を持つ少女ミチルとの心の交流を描くのが目的だったのだ。少なくともアニメ版では。
ナナの過去を聞いた後、ミチルは不審な態度を取り始める。
ナナは自分が殺人者として疑われているのではないかと考えるのだが、実はミチルはナナのトラウマを解消するためにはどうやったらいいかずっと考えていたのだ。
それがわかると、ナナのミチルへの不信は一気に好意へと転化した。
その後、敵に襲われるミチルを身を呈して守るナナ。死にかけたナナをミチルは能力を使って救う。自分の命もかえりみず。
このブログの文章だけ読むと、ありがちー、と思うだろうが、ぜひアニメの方を見てほしい。傑作だ。
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