どういう内容の本か?
日本人は言霊に支配されている。それによってこれまで数々の失敗をしてきた。だから自分たち日本人が言霊に支配されているのだということに気づき、それによる不利益を被らないように気をつけようではないか、というもの。
だけど読んだの二十年以上前だから、ほんと、覚えてない。とはいっても、上記が本書のエッセンスであるからそれを知っていれば、ちゃんと覚えている、ということになるかもしれない。
高校生の時に学校の図書館で『逆説の日本史』を読んで作者のことを知ったと思うのだが、本書を読んだのはその後だったかな?
えー、言霊に支配されているとはどういうことか? 頑張って思い出して記していこうと思う。
『起きてほしくないことは考えない、言葉にしない』
ということ。
第二次世界大戦の時、アメリカと戦争やるぞ、となったときのこと。日本側に下駄を履かせた上で、その工業力の差は10対1という試算が出た。もちろんアメリカ10で、日本1だ。
軍隊のエリートたちというか、専門家が出した数字だ。
だから、その試算を出した人たちも、その試算を見た人たちもやったら負けるじゃん、と思ったそうだ。中国とも戦争やってたしね。二正面作戦はやっちゃいけない。銀河英雄伝説見てた人ならみんな知ってる。
だけど、言えない。
そんなこと言ったら弱腰、軍人の風上にも置けないと罵られるから。
それ以上に、『起こってほしくないことを言ってはいけない』から。
阪神大震災。本当はもっと被害は少なくても済んだかもしれない。被害が拡大したのは自治体が言霊に支配されていたからだ。
なぜかあの地区の人は自衛隊が嫌いで、地震が起こった際の災害訓練を自衛隊と共同でやっていなかった。この地域は地震が起こらないという調査結果が出てるんだ! と言って。
でも、地震起こりますって調査結果が出てたそうな。
たぶん、その自治体のリーダーはそれも見てたはず。
自衛隊との共同訓練をしたくないから、そのためには地震が起こってはいけないから、地震は起こらない。
つまり、地震が起こる(可能性がある)とは言えなかった。
原発事故。原発を推進したかったから絶対安全と各自治体に売り込んだ。俺は原発零派ではないが、原発絶対安全という奴は嘘つきだと思っている。
世の中に絶対はない。でも絶対安全と売り込む。事故が起こる可能性があるとは言わない。
事故の可能性が起こることを考慮して、最善の対策を立てるべきで、それでも事故が起こったときはどうしようかとそこまで考えるべきなのだが、『起きてほしくないことを言ってはいけない』ので対策もとれない(もちろん取ってるよ。取ってるけど不十分になりがちということ)。
あー、なんて、なんて不十分な説明!
きっと俺が酔っ払っているせいだ。
もう、言霊をよむしかない!
これは本当に日本の学校で教科書として採用すべき!
そうしないと、ひたすら同じ失敗を繰り返すことになる。
多大な犠牲を払ったのに、未だにもっとも重要な反省ができていない日本人。
オリンピック開催において森元総理は
「なんの不安もない」そうな。
言霊に支配されている日本人らしい発言である。
オリンピックで外国人選手が感染して、それを外国に持ち帰った場合めちゃくちゃ日本の評判悪くなると思うけど、オリンピックって国の評判を下げるためにやるものでしたっけ?
言霊による被害、今回で最後にしてほしい!
そのためにもこの本を教科書として採用しよう!
言霊――なぜ、日本に本当の自由がないのか (祥伝社黄金文庫)
言霊II――なぜ日本人は、事実を見たがらないのか (祥伝社黄金文庫)
井沢元彦の本は歴史書というよりも金を生み出す洗脳本。私にとっては最悪の部類。 | 三度の飯より読書
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