頭を使って考えろ、なんて台詞をよく聞くが、どうやって頭を使うか教えてくれる場合は少ない。
気の利いた人なら問題解決のフレームワークを教えるのだろう。
だが種類が多いし、覚えたフレームワークが時と場合によってはまったく役立たずなんてこともある。
簡単で汎用性のあるものがあればいいと思うのだが、フレームワークについて書かれた書籍はたくさんあるし、一冊の中だけでいろいろ紹介していたりして、その中からまずどれを覚えるのか悩む。
俺だったら、迷わずスマートノートを勧める。
スマートノートは岡田斗司夫が『あなたを天才にするスマートノート』の中で紹介している方法だ。
これはシンプルで今すぐ使えるフレームワークだ。
今すぐ、と書いたので、やり方を簡単に説明しよう。
1.まず疑問を提示する。
2.次に思いついた理由を三つ以上上げる(無理矢理でも良いから最低三つ以上あげることが重要)。
3.とりあえずの解決法を考える。
4.過去に似た問題がなかったかを考え、それを書き出す。
5.同じような例を書き出す。
6.自分の感情を入れた上での結論を出す。
俺がスマートノートを使った直近の事例を挙げよう。
ダンジョン飯という漫画を読んだ。そこに出てくるヒロイン、エルフのマルシルが非常に魅力的だった。
1.なぜマルシルは魅力的なのか?
2.真面目な常識人だがたまに砕けた話し方。もっとチームで頼りにされたいといういじらしさ。知的な美人に見えるがオーバーアクション。主人公たちとあくまで対等なやりとりをする。
3.ということは、先輩・後輩・同級生のカテゴリーで分けると、同級生に分類できるが、最近の作品では珍しい気がする。高嶺の花だったり、奴隷だったりと格差のあるヒロインばかりが登場する中で、主人公に対等に接するヒロインというのは新鮮だから魅力を感じたのだろう。
4.似たキャラとして、まずど根性ガエルの京子ちゃんが思い浮かんだ。古い。それぐらいまで遡らないと俺の記憶の中では類似キャラが出てこない。げんしけんの眼鏡の人とギャルの人も物語の終盤ではそんな感じか。
5.現実世界では、同級生女子だったり同期入社の女子だったりが近い。
6.同級生女子が同級生男子に接するような対等な感じが良い。涼宮ハルヒは同級生だがキョンに対して、というかすべての人物に対して上から目線だし、あの作品のヒットによってそんなキャラばっか増えてしまったせいで、この対等感が新鮮で俺はマルシルにやられてしまったのだろう。マルシル最高! 2巻も買おう!
スマートノートを毎日続けていると、自分でも思いもかけないひらめきが訪れることがある。
それは自分だけの宝物だ。
かかる費用はノート代とボールペン代だけ。
二百円以内で、自分の頭の中が遊園地になる。
あなたにも是非体験してもらいたい。
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