魔王城でカウンセリング! が売れた。
まあ、ただだったからな。SF・ホラー・ファンタジーのジャンルでは1位も取った。まあ、ただだったからな。
モブ皇帝について
派手なアクションじゃなくて日常どたばたコメディをやったほうが設定が生きると思う。残念な方向に行ってしまった。
良かった。
やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中の第三話が最高に盛り上がった。この回はとても良かった。
2024.10月期アニメの期待値2
やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中 たぶんターゲット層は女子だと思うのだが、このヒーローでいいのか? 本当にいいのか? と問いたくなるキャラ設定。俺様系と思わせておいて実は――という意外性があった。
ひとりぼっちの異世界攻略 コミカルで楽しい感じ。気軽にアニメを楽しみたい人におすすめ。
アクロトリップ 馴れ合い感がすごく緊張感がない。そこがいいところだが、なんでもありじゃんってことではまらないかも。例えるなら地球に重力がない感じ?
歴史に残る悪女になるぞ 悪女とは何か? 考えさせられる。
地動説がテーマのアニメ 歴史物は結末が決まってるから苦手なんだよな。登場人物が実在していても、実際はこうじゃなかっただろうってなるし、オリジナルのキャラでも実際にこの人物はいなかったんだよな、となる。いや、でも「あずみ」や「おーい、りょうま」は好きなんだが。ここら辺はいつか自己分析してみよう。漫画とアニメのちがいかもしれない。いや、どうだろう? わからん。
2024.10月期アニメの期待値
らんま二分の一 おもしろい。個人的には3人姉妹ものの元祖。よく考えたらよつばと!もそうなんだよな。あれは男子の代わりに子どもがやってきたってとこがオリジナリティか。とにかく水をかぶると女になって、お湯をかぶると男になるって、キャッチー過ぎる。
ダンダダダン アート的な表現をしているので好みが分かれると思うが、俺は好き。戦闘シーンがアート的っていうのはまどか☆マギカに通じるところがあるか。ボーイミーツガールのドタバタものの中心にオカルトがある。やっぱこういう中心がないと、ただのラブコメだと話を盛り上げるって難しいんだよな。
嘆きのなんとか 謎の人望で大活躍ってかんじのやつ。カメレオンって漫画を思い出した。周りが勝手にいいように解釈してくれるっていう。近年では程度の差こそあれオーバーロードも一部そういうところがある。
アオのハコ 伏線ははってありつつ、そうくるかっていう第一話。義理の妹とかのほうがまだ説得力があると思ってしまったのは俺だけか? だが、期待が膨らむ導入だ。
結婚するって、本当ですか とてもいい話です。みんなこんな形でくっついていけばいいと思います。
甘神さんちの縁結び らんまの子孫。先祖を超えられるか? らぶひなの子孫。先祖を超えられるか? 乞うご期待。
モブ皇帝 今回一番テンションの上った第一話。中国産のアニメらしいが、とても日本のライトノベル的で興味を惹かれた。この先どう展開するかわからないが、期待を超えてくることを祈る。
掃除はアートだ!
その掃除業者は一見して汚かった。
髪はボサボサでフケが浮いていて、着ている服もボロボロだ。
部屋を綺麗にしてる場合じゃないだろ、まずはお前が風呂に入れよ着替えろよ、と叫びたくなるような格好だ。
「それでは早速掃除を始めさせてもらいます」
後悔していた。
すごく後悔していた。
一人暮らしのアパートの一室。
目に余るものがあって掃除業者に掃除を頼んだわけだが、これでは逆に部屋が汚くなりそうだ。
「それと私の掃除はアートなので、そこのところをご理解ください」
そう、ネット検索で会社のポリシーが『掃除はアートである』とかなんとか書いてあったのがこの掃除業者を選んだ理由だった。
私もイラストレーターという仕事柄、アートという言葉には弱い。
同業者の中にはイラストを商品と割り切っている者がいるが、それはイラストに対する侮辱であると思っていた。物作りはすべてアートであるべきだ。なのに、商品と割り切ってる連中の方が仕事がうまくいっている場合が多いのがまた腹が立つ。
男は白い紙でできたような薄手の防護服のようなものを身につけ始めた。それが男の体を頭から足先まですっぽりと覆った。
おお! これなら男自体が汚くても問題ない。
少し大げさすぎる気もするが、嫌悪感は減少した。
一時間後に戻ってくると、部屋は見事に綺麗になっていた。
見違えた。
指先で窓枠下をなぞるが埃ひとつ指につかなかった。
完璧だ。
プロの仕事だ。
ここまでやるのだからその仕事、アートと称してもいいのかもしれない。
男が防護服を脱いで丸めるとビニール袋に入れた。
きれいに掃除してくれたことには感謝するが、やはりその見た目の汚さから早く帰ってもらいたくなった。
私がそんなことを考えていると、男はフローリングに座り込み横になった。
?
そして、ゴロゴロと転げ回った。
呆気にとられている私を尻目に立ち上がると、頭をかいてふけを落とし始めた。
思わず声が出た。
「な、なにしてるんだ、あんた……?」
「綺麗にしただけの部屋など空々しいだけです」
「空々しい?」
「掃除とは綺麗にすること。そんな先入観に囚われているようですね。それでよしとする人もいるでしょう」
何言ってるんだ、こいつ?
「だが、それはアートではない。ただの掃除だ」
「そうだよ、あんた。掃除業者なんだから綺麗にすれば良いんだよ!」
「それはアートではない」
「……黙れ」
金を渡すと男は出て行った。
俺は一人になると、溜息をつき、それから掃除用具を手に取った。
男のフケを掃除機で吸い取り、クイックルワイパーにウェットのシートをつけて男がゴロゴロしたところを拭いた。
あーすっきり。部屋は久しぶりに綺麗な状態となった。これほど綺麗な状態は引っ越してきた当初以来なのではないだろうか。
は、まさか……?
この心の充足感。
もしすべてを業者任せにしていたら味わえなかったかもしれない、この心を豊かにしてくれる感覚。
これがアート?
「アートはもうやめだ」
私はクイックルワイパーからシートを外すとゴミ箱に捨てた。
「依頼主の注文通り、イラストを描けば良いんだ」
それがプロだ。
アートを気取るのは、あの掃除業者と同じぐらいの匠になってからでも遅くはない。
そう思えた。