鬼熊俊多ミステリ研究所

鬼熊俊多のブログ。『名探偵コナツ』連載中!

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異種族レビュアーズ、もう風俗行くのやめたら?

 予備知識なしで見てびっくりした。
 これってありなの? と思った。
 放映されてるからありなんだろうな、と自分を納得させた。
 しかし、やっぱり、なしだった。
 国内・国外のテレビ局で放映中止になったそうな。
 そりゃ、そうだよな。
 異種族レビュアーズは異世界での風俗を扱った作品で、肝心なシーンの描写はあったりなかったり、なかったとしても音声はあるので、充分想像できる。
 ありなんだろうなと納得した俺はアニメやエンタメに毒されすぎていたようだ。

 


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 俺なんかより公共性のあるメディアの連中が放映を決定したわけだから、立場は違えど人の判断力なんて当てにならない。昨今のコロナウィルス対策もしかり。
 まあ、しかし、異世界ものはいよいよ何でもありになってきた。居酒屋とかコンビニとニートとか死に戻りとか、いろいろなものに手を出していけばいずれ風俗に辿り着くのは必然だったと言っていい。
 アニメ化(おそらく原作の小説か漫画がある。推測だが)するってことはそれなりの支持を得ていたのだろうし、個人的にもそれなりに楽しんでいる。
 ちなみにさほどエロイとは思わなかった。
 あくまでおもしろいとかくだらないとかって感じで、そっち方面を期待している人は当てが外れるだろう。
 ドラゴンボールやワンピースの暴力シーンを見てさほど凄惨な印象を受けないのと同様、あまりにデフォルメされたエロはエロさが消失してエンターテイメントが残るというわけだ。

 


異種族レビュアーズ (ドラゴンコミックスエイジ)


 で、その残ったエンターテイメントの部分は何かというと、主人公たちの掛け合い、どんな種類の店が登場するか、それらに対して主人公たちはどんな感想を持ちどんなレビューを書くか? その三つだろう。
 俺たち視聴者は、主人公たちがどんなレビューを書くか期待して掲示板を見ている脇役たちと同じ立ち位置なわけだ。
 主人公たちのキャラクターに強烈な魅力を感じるわけではないが、共感や好感を持てるから成り立つ作品だ。
 別にこいつらが行くのが風俗ではなく居酒屋や遊園地に変わっても、ほとんどの視聴者はついていくような気がする。少なくとも俺はついていく。すでにそれだけの信頼性をこのキャラたちは獲得している。
 要望としては、ウェイトレスの女の子とのラブコメをもうちっと入れてくれたら吸引力は上がると思うのだが、それはやらんだろうな――シリーズが続けばあるのかもしれない。

 どうだろう?


異世界居酒屋「のぶ」(1) (角川コミックス・エース)

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