魔法科高校の劣等生は劣等生の兄と優秀な妹カップルが活躍するライトノベル原作のアニメだ。
主人公はまったく劣等生はではないのだが、その件に関して今回言及しない。
なぜヒロインが同級生や恋人、幼馴染ではなく妹なのかについて考察していこうと思う。 ラノベや少年漫画では基本的に主人公とヒロインの間に肉体関係がない。
もちろん例外はあるが基本的にはなしだ。
理由はいろいろあるだろう。
恋愛が成就してセックスまで進んだら一応ハッピーエンドというか、行くところまで行ったことにより、それが二人の関係のピークでそれ以上盛り上げるのは難しい。
あとアニメはなんだかんだで子ども向けなのでセックス描写はいかがなものかというのもある。
ピークの話に戻るが、『ベルセルク』の場合両者が結ばれた後、ヒロインが共通の友人（？）によってひどい目にあい、主人公はそいつを倒すべく旅を始め、まだ連載は続いていると思うのだが、主人公とヒロインの関係においてやはり結ばれた場面がピークだった。
つまり読書を引っ張っていく上でそれがアクションであれミステリーであれラブストーリーの吸引力はかなりのもので、結ばれてしまうとその方法は使えなくなる。
他の理由としては、セックス描写やスケベ描写を書くと読者が肝心のストーリーよりそれらのシーンばかり期待してしまい、その作品自体の持ち味がなくなってしまうという点も挙げられる。
おまけがついてるお菓子のようなものだ。
かつてビックリマンシールだけ取り出して捨てられてしまうチョコがいかに多かったことか。子どもがポケモンシールをほしがるからポケモンパンを買いまくり、でもパン自体はまずくて子どもが食べないからそのパンを仕方なく食べる母親が生まれるという悲劇も目の当たりにしたことがある。
以上の理由でセックス描写は避けた方が賢明だという結論が導き出される。
だが、そこでさらなる問題が出てくる。
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「この二人こんなラブラブなのになんでセックスしないの？」問題だ。
両思いだったら当然するだろうなんでしないんだよ、とやがて二人の態度、関係が不自然に思えてくるのだ。
現実では様々な事情からそういうこともあるかもしれないが、アニメはすべてファンタジーみたいなものなのでそういう生々しさは排除されるから、余計にそう思ってしまう。 視聴者はある種の代理願望成就をアニメキャラに期待しているので、遅々として進まない二人の関係にいらつくのだ。
だが、妹ならその疑問はなくなる。
兄妹でセックスしないのは当然だから。
いくらラブラブであろうがそれが不自然っていうことはない。
だから、ヒロインは妹なのだ！ 
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まあ兄弟でも最後までしちゃう場合もあるが、それはもう禁断であり、それ自体が物語の主要なテーマにもなってくるかもしれないが、当面は上記の問題を回避できる。
妹モノの作品で『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』という傑作ラノベがあるが、これはラスト両思いになるがやっぱり別れて、でもまたくっつきそうなことをにおわせ、そこら辺の煮え切らない展開がAmazonレビューでかなり叩かれていた。
興味のある方は覗いてみるといい。
ちなみに同じ作者で『エロ漫画先生』（エロマンガ大王と書きそうになるが、それはあずまんが大王だ！）はやはり妹もので、ヒロインは義理の妹になっている。両作品ともアニメ化されているがどちらも小説版の方がおもしろいと個人的には思う。アニメもおもしろいが、作者の文章表現が卓越していて、小説のレベルが高すぎるのだ。萌えキャラを書かせたら天下一品！
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