能力者同士のバトルもの。
『ジョジョの奇妙な冒険』『ハンターハンター』『出会って五秒でバトル!』『ワンピース』『僕のヒーローアカデミア』など。
もはや定番と言っていいジャンルだが、なぜここまで人気があるのか?
現実にはあり得ない能力のおもしろさ、互いの能力をわかった上での駆け引き、それによって起きる逆転の痛快さ。
理由はいろいろあるだろうが、あえてひとつをあげれば、特殊能力を持つという設定が妄想スイッチを押すからだ。
妄想スイッチ――この記事を書きながら思いついた言葉だ。どういう意味かというと、もし自分だったら、と妄想するきっかけのこと。
ラブコメだったら『もし自分がこんなヒロインに好かれたら』、異世界転生ものだったら『もし自分が異世界に転生したら』、タイムスリップものだったら『もし自分が過去に戻れたら』と妄想スイッチを押してくれる物語は能力者同士のバトルものに限らない。
だが、もし自分がこの能力を持っていたらと想像できる能力者ものはやはりキャッチーだ。
現在放映中のダーウィンズゲーム。
主人公はモノをコピーする能力を持っている。しかも改造も可能。
妄想スイッチが押されないわけがない。
俺だったらどうするかなあ、と思わず考えてしまう。
そういえばダーウィンズゲーム以前に妄想スイッチを強力に押されたのはいつだったろうと考えて思い当たったのが小説『スタープレイヤー』だ。
どんな願い事でも十個叶えられる。
そんなうまい話が?
あるんです。
願いを叶えてくれる相手が難癖つけて叶えてくれなかったり、大きな代償を払わなければいけなくなったり、代わりに誰かが損害をこうむったりといった詐欺行為は一切なし。
しかも一個の願いでかなり複雑な願いも叶えてくれるという親切設計。
このサービスを使わない手はない。
とにかく十個なんでも願いが叶う。
もし俺だったら――
妄想が止まらない!
そんな妄想スイッチを強力に押してくれる作品がこちら↓