鬼熊俊多ミステリ研究所

鬼熊俊多のブログ。『名探偵コナツ』連載中!

MENU

四コマ漫画と小説、四コマで日本不思議発見

 ツイッター四コマ漫画やショート漫画を時々見かける。今のところ最も知名度が高いのは『百日後に死ぬワニ』だろう(百日目?)。テレビなどにも取り上げられて話題になった。この間その書籍がコンビニの雑誌コーナーに並んでいるのを見かけた。
 そういったこともあり、ツイッターでの小説投稿ができないだろうかと考えている。
 ツイッターでは四コマの情報量であっても絶対に文字数をオーバーするだろうなと思いつつ、今回ブログ記事で実験してみることにした。

『約束』

 一コマ目 息子「ねえ、パパ。車買ってよ」
      パパは新聞をたたみ、息子に目をやる。

 二コマ目 パパ「まずは免許を取らないとな」
      息子「そう言って買ってくれないつもりでしょ?」

 三コマ目 パパ「そうだなあ。もしお前が勉強を頑張ったら買ってやらないこともないぞ。はははは」
      息子「絶対だよ、パパ。約束だからね」

 四コマ目 十年後、十八歳になった息子は東大の医学部に合格した。
      息子「ありがとう、パパ。約束通り車買ってくれてうれしいよ」
      パパ「……おまえ、すごいな。よくあの約束だけで十年間も勉強                    し続けたな」

 文章の情報量が少ないと、どうしても叙述トリック的なオチになってしまうことが判明した。四コマ漫画でも同表現は可能だと思うが、小説の特性が良く表れていると思う。
 あと、テンポが難しい。絵に起こしたとき、ちゃんと四コマ漫画になるのだろうか?
 漫画と違って絶対に人目を引かない。キャラの見た目がわからないのでキャッチーじゃない。内容が頭に入ってきにくい。そもそもこれでは小説ではなく脚本だ。

 買ってもらうのは車ではなく、おもちゃとかの方がオチが際立っただろうか?

 

 月刊少女野崎君にはまって以来、四コマがマイブームだ。
 最近読んだのは『北欧女子オーサが見つけた日本の不思議』。
 絵柄がキュート。かなりうまいと言っていいだろう。ほのぼのネタだが明らかに日本人の自分にはない視点が新鮮だ。
 なおかつ、日本人である自分さえ邪魔だと思っているルールや慣習を作者が指摘してくれるので「だよねー」と共感が持てる。


北欧女子オーサが見つけた日本の不思議 (コミックエッセイ)

 

 

参加中です↓

人気ブログランキングへ